西毛電気 高芝発電所・坂本発電所探索 坂本発電所取水口
高芝発電所を後にし、昼食をとるか、それとも坂本発電所取水口を先に行くかの選択となった。
全ては玉屋ドライブインの駐車場に駐まっている車の数次第。
霧積側から国道18号旧道へ合流する。
その交差点脇にある玉屋ドライブイン
駐車場満車!
ということで、先に坂本ダム取水口へ行くこととなった。
坂本ダム
元々は砂防ダムだった堤体を改良して、堤高の嵩上げ、水門の追加などを行った魔改造ダムだ。
天端にはトラス橋がかけられている。
用途は不特定利水
出自が砂防ダムだけあって、発電や用水取水等には全く関与しない。
ダムの傍らに有る管理事務所の横から、ダム下流の川岸へ降りる遊歩道が一応は整備されている。
そう、グンマーは危険なのだ
だが立ち入り禁止とは書かれていない!
遊歩道を降りていくと、坂本ダム堤体を真下から望める。
自然越流式洪水吐と、河川維持放流管から減勢工へ水が流れ落ちてるだけの水量が流れている。
川原まで降りてくるとそれは真正面にあった。
そう、これが坂本発電所取水口跡だ。
私は適当な足場になりそうな石を伝って対岸へサクッと渡ってしまったが、もぎ氏は少々難儀しつつなんとか対岸へたどり着いた。
真正面から見ると、縦長の石組みのポータル。
そして両サイドの壁柱だろうか、手前に出っ張っている。
入り口は礫で塞がれてしまっているが、隙間から中を覗く事は出来た。
カメラにフラッシュをつけて何枚か撮ったうちの1枚がそれなりに見られる一枚で撮れた。
見える範囲では閉塞はしていないようだ。
しかし入る手段もない。
覗くだけで終わる。
しかし川床からはだいぶレベルの高い位置に取水口が有るということは、ここの下流側に堰堤が有ったか、同レベルの位置から川と併走して導水路を設けて取水していたと思われる。
その痕跡なのか分からないが、対岸となる左岸の石組みの下部には怪しいコンクリート跡が残っていた。
右岸側には岩盤か、それともコンクリート塊なのか分からないがコケ生した塊がある。
上流部から取水口を見ると、水路を経てるようにも見える。
果たして、堰堤があったのか、無かったのか。
下流側で堰き止めて直接取水口へ繋げたのか、上流部で堰き止めて水路で取水口へ渡していたのか。
どちらだったのだろうか、文献資料などを漁るしかないが今のところその手の文献は見つけていない。
上流部で堰き止めて水路を経て地下へ送っていたのなら、その堰は今の減勢工あたりであろう、痕跡は無いと思われる。
取水口下流側から上流部を撮ると、藪だらけだが左に取水口の石組みがある。
坂本ダム堤体がすぐそこに有る。
ダムの天端まで戻ってきた。
下から見てたら、取水口がダム天端からも望めるだろう と思っていた。
全くわからあああああん!
(某大河ドラマの草刈正雄風)
なんとかズームレンズを着けて拡大していく。
落葉していてこの分かり難さだ。
葉が生い茂っていたらなお分からない。
しかし、行政によってそこまでの遊歩道は一応の整備はされていた。
危険のトラロープが有ったので、管理放棄してるとも思える状態だが、いつか気軽に取水口を望める日が来ることを願う。
出来れば案内板も込みで。
碓氷湖周辺の紅葉シーズンは終わり気味だが、まだ色づいている木々が残っていた。
一巡りを終え、昼食を摂る為に玉屋へ向かう。