綾戸ダム、赤榛分水工、旧街道の名残、続・上越幹線
昨日、渋川市の防災行政無線にて
東京電力 綾戸ダム及び阿久津ダムでは、明日午後3時から3月15日午後5時までの間、最大毎秒70トンの水を放流します。
という一文が放送されました。
上手くいけば綾戸ダムのゲート開放が見られるかも?
ということで行って来ました綾戸ダム。
場所はここ
まずは東側から
回りに広葉樹があるせいか、汚れまくってる看板
こちらには佐久発電所取水口と、沈砂池があります。
まずは沈砂池
こちらも典型的な沈砂池の構造です。
裏側からみる佐久発電所取水口
まだ14時半頃だったので取水しているようでした。
綾戸ダム、実は上を渡れるようになっています。
西側のゲートが一門開いていてそこから放水中
魚道もあります。
奥に見えるのが佐久発電所へ至る水路の沈砂池
そして排砂ゲートの排水口
佐久発電所取水口を国道側から
国道側の看板は西側のよりも綺麗です。
すぐ側にあるバス停の停車場名は
関水!!
どう見ても佐久発電所の旧事業者名、関東水力電気の略称ですねこれ。
国道側にはもう一つ取水口があります。
水資源機構群馬用水取水口
ここより数km上流域に群馬用水の予備取水口があります。
(本日は写真割愛)
ここから綾戸ダムダム湖側がほぼ一望できます。
開いてるゲート
さて、放送のあった15時をとっくに過ぎてるのですが、ゲートが開く気配が無い。
あくまで最大毎秒70トンですから、最小時はもちろんゲート閉じてるでしょうし、寒いので撤収w
帰り際にちょろっと寄ったのがこちら
場所はこちら
昔の清水街道の名残の橋台です。
手前側は旧子持村日出島、対岸は旧赤城村棚下
この辺のネタはよっきれんニキが書いたORJの記事をどうぞ
1巻400円!
日本の廃道 第36号(ORJ #36 2009.4.15.)
特濃!廃道あるき 第二〇回
綾戸峡谷の清水新道[前編]
(by ヨッキれん)
日本の廃道 第37号(ORJ #37 2009.5.15.)
特濃!廃道あるき 第二〇回
綾戸峡の清水新道[後編]
(by ヨッキれん)/第2版
ひするまキャンプ場併設の公園に車を止めてちょっと河川敷に入っていって撮影、手前側の岸には橋台は残っていません。
ちなみにこの辺りの地名、日出島と書いてひするまと読みます。
旧街道沿いだけあって、ここにたどり着くまでの道の間には、細い道ながら回りには道祖神や祠が多数あります。
日出島を後にして、次に向かうのはここ
群馬用水赤榛分水工
先述の、群馬用水取水口から取水された水が暗渠を通ってここに出てきます。
分かり易いラジアルゲート2門
こちらもご多分に漏れず分水工手前に沈砂池構造と、フロートで余水吐へ浮遊物を誘導し、わざとオーバーフローさせて浮遊物を除去してます。
発電用水ではなく、水道用水・農業用水として取水しているので、ゴミは入ってほしくないところ。
赤榛分水工の名前は、赤城方面と榛名方面に分けるということでその名がつけられてます。
きっちりと構造の図説や諸元の看板が立てられてるマニア向けの施設ですw
(ご覧頂いて分かる通り、ふりがなも記されてて学童教育向けの意味合いの方が強いですがw)
榛名幹線は再び暗渠に
榛名幹線は最終的に旧箕郷町の鳴沢湖まで流れていきます。
赤城幹線はというと
この後、逆サイフォンを通って利根川を渡ります。
中央に見える橋が導水管
赤城幹線は旧新里村の早川貯水池まで流れていきます。
我が渋川市もこの群馬用水榛名幹線の水を上水に使っています。
ということで帰路に就く途中ふと目をやると
軽浜の山の上に高いのが立ってる!!!
旧12号鉄塔が建っていたところです。
青翠高校南門より
南側も、先日お伝えしたとおり旧15号鉄塔が建っていたところに新しいのが建ってます。
13号鉄塔の有ったところは、基礎工事も終わってこれから鉄塔を組み上げていく直前って感じです。
真南から軽浜側を望む、旧12号鉄塔のあった所の新鉄塔