[富士通]マイリカバリでリカバリができない
富士通 LX/B50D WindowsVistaの一体型PCです。
ウイルスか何かにやられてしまったような状態でご来店。
現象を見てみると、まずアルファベット順に、Cドライブ直下のファイル全てにファイル名末尾に括弧+数字の文字列が追記されてしまってました。
幸い、これらの文字列追加の処理が途中で中断されていたらしく、C:\Windowsフォルダは無事だったため、vistaそのものは起動する状態でした。
この状態ではもうリカバリするしかありません。
そこで、電源投入後F12キーを押下してトラブル診断ナビを起動し、そこからリカバリーをするてわけですが・・・
リカバリパーティションが読み取れず、マイリカバリからリカバリーが出来ません。
改めてvistaを起動し、パーティションを見てみると、リカバリ領域は残ってます。
どうやらリカバリープログラムがパーティションを正しく認識できてない模様。
C:\fjuty配下にあるフォルダ群の中に、windows上で動くマイリカバリのプログラムがありましたので、上記の括弧付けのファイル名を修正し、起動してみたところ、一応マイリカバリは動きますが、こちらでもリカバリパーティションが見つけられず。
代わりにマイバックアップフォルダとしてリカバリ領域を認識しています。
そこからDVDに書き出しが出来るかと思いやってみたら
「書込が出来るドライブが見つかりませんでした」
万事休す
Vistaクリーンインストールの前提で、製品添付だったディスク類をエンドユーザー様に持ってきていただいたところ、ユーティリティディスク2枚付属していました。
そのうちの1枚、「アプリケーションディスク2&ユーティリティディスク」がブータブルであったため、そこから起動してみたところ
リカバリ復元
の項目を発見。
どうやらHDDのパーティションを全削除した上で、リカバリ領域を復元するモードのよう。
しかし、その項目を進んでいくと、DVDに書き出したリカバリディスクを要求されます。
DVDディスクからのリカバリーの場合、DVDディスクがブータブルである必要がありますが、このプログラムでリカバリ領域を復元するのが富士通のDVDリカバリ方法のようです。
なので、HDDにあるのはイメージファイルと設定ファイルだけということに。
ということで、ファイルとしては見えていたリカバリパーティション内のファイルをDVDに書き出していきます。
書き出すファイル類はこちら
LXB90-1TD000-0-1.fc2
LXB90-1TD000-0-1.002
LXB90-1TD000-0-1.003
LXB90-1TD000-0-1.004
LXB90-1TD000-0-1.005
LXB90-1TD000-0-1.crc
LXB90-1TD000-0-1.fmv
LXB90-1TD000-0-1.inf
<DIR>ManUpd
ファイル構成的には、拡張子.fc2が親ファイル
そこからファイル分割された子のファイル群が拡張子.002~.005です。
.crc .fmv .inf 等はリカバリ用の設定ファイルや、冗長確認用ファイルでしょうか。
まず設定ファイル群と、.fc2ファイルを1枚DVDへ書き出します。(Disc1)
その後、.002、.003とそれぞれ1枚ずつDVDに書き出します。(Disc2/3)
.004、.005は合わせて1枚のDVDに書き出します。(Disc4)
これでDVD4枚
さらにManUpdフォルダ配下には「FMV画面で見るマニュアル」の構成ファイル群があります。
フォルダ配下のファイル全てをCD-Rに書き出します。(容量が500MBほどなのでCD-Rを使っていますが、DVD-Rでもかまいません。)(Disc5)
これで計5枚できました。
まずアプリケーションディスク2&ユーティリティディスクのDVDから起動し、リカバリ領域の復元を選択。
リカバリディスクを順次要求されますので、先ほど作ったDVDをDisc1からDisc5まで順繰りに読ませます。
その後、パーティション再構成後に再度DVDを順次要求されますので、指定されたディスクを入れます。
上手くいけばこれでリカバリ前まで持って行けたはずですので、この後リカバリを行っていただければメーカー出荷時の状態に復帰できるはずです。
2013年8月9日追記
富士通の最近のリカバリはパーティションを少しでも操作してしまうとリカバリが出来なくなってしまうようです。
軽度のHDD障害でリカバリ領域含め、HDDをマルッとコピーが出来た場合、トラブル解決ナビを起動後 Ctrl+Shift+S キーを押すと裏メニューが出るそうで、そこでMBR修復など操作するとHDDリカバリが再び行えるようになるようです。