渋川市周辺 広瀬桃木用水、大正電気用水、東武伊香保軌道前橋線
前回の続きです。
ボリュームがありますので、記事を分けています。
今回の場所はこの地図の周辺です。
まずはこちら
なんてことはない、パッと見旧道と新道の分岐に見えます。
これ、実は左側は廃線跡。
東武伊香保軌道線前橋線の跡地です。
先は自動車道1車線に転用されてます、そして左は崖、右は宅地に。
宅地ゾーンを抜けると、分水されて枝分かれしてきた大正電気用水が姿を現します。
管理者の警告看板の名義は「群馬県板東発電事務所」
防災行政無線のとおり、佐久発電所放水口からがっつり放水してるので水流はほとんど無いのですが、それでも目測20cmくらいの水深で水流があります。
設備が古くて完全に止水できてないのかな?
左側は鉄道廃線跡の特徴的なあやしいカーブを描いて壁沿いに廃線跡が続きます。
国道側から見るとこんな感じ。
その国道17号脇には分岐してきたもう1本用の水路が通ってます。
こちらは広瀬桃木用水
地下水路から顔を出すポータル部分
水路の途中にこんな設備が
ラッパ管みたいなのが着いてますので、恐らく超音波かなにかで水面の高さを計測する物かな?
こちらはほとんど水流無し。
どちらの水路も、県道160号と、橘川をアンダーパスしていきます。
大正電気用水の水路と奥にポータル
こちらにもラッパ管の計測設備が着いてますね。
岸壁沿いに線路跡が続いてます。
県道にクロスする廃線跡
大正電気用水はアンダーパスする時に逆サイフォンになってます。
wikipediaに掲載されている東武伊香保軌道線前橋線の写真がこれ
By 屋根裏の提督 – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link
ほぼ同じポジションで撮ったのがこちら
昔は埋め立てが成されて無くて鉄道用地が一段高いところにあったのが解ります。
大正電気用水はこのまま続いていきますが、廃線跡は用水と合流した当たりで路面が解らなくなります。
さてもう片方の広瀬桃木用水
ここで分水されます。
一方は大正電気用水へ接続、丁字で別れた下側はそのまま広桃発電所へ導入されていきます。
発電所側へ優先的に流入されるように、枝分かれする方は一段高くなってます。
しかし大正電気用水側は普段全く使っていないので堆砂しまくり。
この先の水門は閉じていて、大正用水予備取水口になってます。
丁字で別れた先は国道17号をアンダーパス、そしてこの先は沈砂池
管理者銘板は日本カーリット株式会社
広瀬桃木用水を使って発電をしている広桃発電所は日本カーリットの自家発電所になっています。
水利使用標識
奥に見えるのが広桃発電所
一方の大正電気用水は、一旦暗渠となり、その先で先述の大正電気用水予備取水口と合流します。
少し行った先で分水されます。
直進する側が大正用水、分岐して国道をアンダーパスして田口発電所へ至る水路へ別れます。
大正用水取水口
と、その先
ここから先は大正用水として下流域の農業用水となっていきます。
丁字で枝分かれした先はこちら
群馬県企業局田口発電所
群馬県営の発電所となっています。
この記事はこれまで。
次は広桃発電所と田口発電所回りをやります。